雑感

なんだか最近、ちゃんとした受け答えがどんどんできなくなってきている。いや、ここ7年くらいずーっと自分の瞬発性のなさに悩まされている。今日はとことん何もかも嫌になったので、立ち直るまで少しかかりそうな気がする。何か翻訳でも日課にして少しづつ取…

文献追加

向井孝『暴力論ノート』(「黒」刊行同人、2002年)☜三月書房にあるかも 野村修『暴力と反権力の論理』(せりか書房、1969年) モーリス・メルロ=ポンティ『ヒューマニズムとテロル』 アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート『ディオニュソスの労働―国家形態…

雑感

哭声/コクソン(字幕版) 発売日: 2017/07/21 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 以前より気になっており、たまたま時間ができたので観る。いろいろ感想・考察に目を通していて思ったのは、「ヨブ記」を軸にしておけば、主人公=ヨブ、日…

雑感

空中庭園 通常版 [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2006/05/26 メディア: DVD クリック: 55回 この商品を含むブログ (241件) を見る 後半の壊れ方に救われた。★★☆

雑感

3月19日(土) 朝から日仏哲学会へ。ベルクソンの直観、ギュスターヴ・ギヨームの言語論、ドゥルーズ・ガタリの指令語に関する個人発表を聞く。 午後からは、恩師にお誘いいただいた関西唯物論研究会に参加すべく、あべのハルカスへと向かう。このような若輩…

備忘録:2016年2月予定

「生命倫理」関連本読み:2月中に終わらせ、3月に講義ノート作成) DG-Lab会誌「hyphen」原稿の手入れ:最終3月末 翻訳チェック:2月末めどに3章まで 「自然」論文(継続) 『差異と反復』読み(継続)

他人の意識と無意識

先日、テレビを見ていて、たまたまあるドラマにチャンネルを合わせた。「箱」というタイトルの短編ドラマであった(世にも奇妙な物語|世にも奇妙な物語 25周年記念!秋の2週連続SP~映画監督編~ - フジテレビ)。ほぼ、女優(竹内結子)の一人芝居で成り…

名を思い出す

人の名前をよく忘れる。しかし、忘れた名前をなんとか思い出そうとするのは比較的好きだ。まずは、「あ」から順に五十音を一文字ずつたどり、その名の頭文字を探す。これは大抵失敗する。そこでこんどは、名の雰囲気をあたまに思い浮かべつつ、また五十音を…

「暴力」論関連

暴力階級とは何か: 情勢下の政治哲学2011-2015 作者: 廣瀬純 出版社/メーカー: 航思社 発売日: 2015/05/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 暴力論〈上〉 (岩波文庫) 作者: ジョルジュソレル,Georges Sorel,今村仁司,塚原史 出版社/メー…

無題

あるようにあり、なるようになる 運命論の運命 作者: 入不二基義 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/07/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 前評判どおり素晴らしい本でした。厳密に論理にしたがって、稠密な議論が展開され、ひとつ…

ジョーカー(絶対悪)とダークナイト(正義)のアポリア

デリダ 脱構築と正義 (講談社学術文庫) 作者: 高橋哲哉 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/05/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る デリダを熱心に読んでこなかった者にとっても、「反復可能性」や「不可能なものの可能性」といったタ…

無題

自分ひとりの部屋 (平凡社ライブラリー) 作者: ヴァージニアウルフ,Virginia Woolf,片山亜紀 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2015/08/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る シェイクスピアの時代に、同様の才能をもった妹ジュディスがい…

無題

いろいろ読みたい(読むべき)本が山積しているのだが、到底時間がなく、あれもこれもできないので、とりあえず、今月のこりは、『差異と反復』読みとシュネル本に絞る。 カントは、認識対象は現象であって物自体ではないことが必要だということからはじめる…

無題

福谷茂「ヘノロジカル・カント」(『日本カント研究13』所収、理想社、2012年) 形而上学を存在論から切り離し、存在よりも「一」〔ト・ヘン〕を根元的なものとしてとらえ、「一」と「多」のあいだの関係・論理に関心を集中する学として提唱されるのが「ヘノ…

ドゥルーズと時間

これまでさんざん色々言い尽くされてきた感のある「ドゥルーズと時間」について、ふと思い立っていろいろ調べていると、あのジェイムズ・ウイリアムズがまたまた(また)ドゥルーズ解説本を出していることを知る(『差異と反復』、『意味の論理学』に次いで…

DG-Lab(ドゥルーズ・ガタリ・ラボラトリ)発足

9月あたりから、山森裕毅(屈折率)、小倉拓也とともに、ドゥルーズとガタリに関する研究会を立ち上げる相談をしてきました。そして、大方の方向性が定まってきたのでお知らせしたいと思います。 「DG-Lab(ドゥルーズ・ガタリ・ラボラトリ)」は、彼らの著…

雑感

今週は比較的身が空いているので、今のうちに論文を書かねばならない。次回の「現在思想の会」が担当なので、Nelson Goodman, Languages of Art, Hackett Publishing Company, 1976.を少し読み進める。 Not an object the way it is, nor all the ways it is…

世界、身体、精神の信

拒食・過食(両者は概念的に区別されるべきだ)、頭痛、カタトニー、つまり、病む身体と信仰(崇高)の問題を考えるために、シモーヌ・ヴェイユを(趣味的に)読んでいる。準備段階として以下の本を読む。図書館の本ゆえ書き込みなどできなかったが、書誌情…

ギヨーム・ルブラン講演会(於:京都薬科大学)

久しぶりに身が空いたので、また、家の近所ということもあり、京都薬科大学にて行われたギヨーム・ルブラン氏による講演会「生命倫理の考古学」に参加してきました。薬大の教員の方々を中心に30、40名ほどおられただろうか。 講演内で幾度か強調されてい…

雑感

ドゥルーズと狂気 (河出ブックス) 作者: 小泉義之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/07/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 想定外であった。河出ブックスでしかも講義調で書かれているということなので、もっと簡易的(大衆…

博士論文が公開されています。

大阪大学リポジトリにて、昨年提出しました博士論文が公開されているようです。 大阪大学リポジトリ: ドゥルーズ哲学における思想的断絶と変遷 : 自然の問題を中心に 目次 序 ドゥルーズ哲学の思想的変遷と自然哲学 本論文の構成 第I部 ドゥルーズ哲学におけ…

書籍購入と現実逃避

次回の「哲学概論A」で話すマルクスについての講義ノートを作らねばならないのだが、つらつらと1時間以上ネットをさまよう現実逃避。しかし、家には寝食困難なほどの本があるにもかかわらず、人はなぜ新たに本を買うのか。 ドゥルーズと狂気 (河出ブックス …

博論製本

業者に依頼していた博論の製本版が届き、先日、大学へ提出してまいりました。二冊で1万円ほどしましたが、他社の半額でした。いずれ全文がインターネットで公開されるはずです。 モデルニテ・バロック―現代精神史序説 作者: 坂部恵 出版社/メーカー: 哲学書…

雑感

ここ最近は次年度の講義準備のため、哲学史関連の本をつらつら読んでいた。今日も今日とて、プラトン全集の「パルメニデス――イデアについて――」にざっと目を通していた。(引っ越した際にどうも売り払ってしまったみたいで図書館から借りてコピー)あと最近…

博士論文公聴会が終了しました

昨年末に提出した博士論文の公聴会が本日、無事に終了しました。多忙のところ審査を引き受けてくださった先生方、また、大雪の中集まってくださった方々に、心より感謝申し上げます。 先生方から、非常に重要な指摘・コメントを頂きました。 M先生 論文では…

購入図書など

年末に博士論文を提出し、ようやく本が読める状態になった。しかし、達成感などというものは微塵もありません。やらなければならないことが山積です。ともあれ、2月14日の公聴会の準備を。いったい何を既に買って、何を読むべきなのかを見失いはじめたのでま…

92日前

まったく当初の予定は進まず。明日から始業。この一週間は、夏休みにずっと放っておいた某翻訳を大急ぎでやり、さきほど完了した。翻訳をしている間は、論文なぞいっさい書くことができなかった。 ともあれ、来月に入るまではまだ余裕があるので、予定してい…

博論提出まで112日

ということのようだ。しかし、これが長いのか短いのか分からないことが怖い。それよりも、大学の始業が9月19日(!)だということに驚愕している。 ともあれ本日は、学生たちとヒュームと現象学の読書会。ダン・ザハヴィ『フッサールの現象学』(晃洋書房)…

雑感

前期試験、採点もようやく終わり、完全に夏期休暇に入った。なりふり構わず論文書きに精を出さねばならないが、今一つ。 荒畑靖宏、「超越論的有限性としての時間について――ハイデガーのカント改釈――」、『哲學』第103集、慶應義塾大学三田哲学会編、1998年…

雑感

今日は非常勤先で二コマ。8月の一週目が試験なのでもう少しといったところ。 Camille Riquier, « Bergson (d')après Deleuze », in Critique no.732, Paris, Les édition de Minuit, 2008. ドゥルーズによるベルクソン解釈からいかにベルクソン自身の思想を…