「暴力」論関連
- 作者: ジョルジュソレル,Georges Sorel,今村仁司,塚原史
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 文庫
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別のなにかに置きかえることなく「暴力」そのものについて思考したい。しかし、暴力を非暴力化(ゼネスト、生権力、監視社会論等々)することなく、また単なる物理的な力と解する(暴力起源論、攻撃・防衛本能論はこちらに分類されるだろうか)のでもない仕方で、「暴力」とは何なのかを考察したものが以外に見当たらない。後者のソレル、ベンヤミン『暴力批判論』(また、アガンベン・シュミット)はとりあえず押さえておくとして、廣瀬さんの新刊をまずは足がかりにしてみたい。
同時に、「暴力」の対義語を「正義」と取れば、デリダ、フーコーをはじめとする一連の正義論も参考になるだろうし(そう考えると、「正義」もまた、何かによって代表したり置換することなくそれ自体について思考するのが困難なものだ)、ブランキズム、ロシア革命史、パリコミューン、スターリニズム、ファシズム、大衆論(ライヒ、ボエシ)、戦争論(クラウゼヴィッツ、クラストル)「戦争機械」(ドゥルーズ・ガタリ)に関する勉強を要する。とまれ、以下、今思いつくままに文献メモ。
- デリダ『法の力』、『エクリチュールと差異』
- フーコー『真理の勇気』
- ネグリ『戦略の工場ーレーニンを超えるレーニン』、『マルチチュード』
- ジジェク『暴力 6つの斜めからの省察』『ロベスピエール/毛沢東ー革命とテロル』
- サルトル『弁証法的理性批判』(清真人『実存と暴力ー後期サルトル思想の復権』)
- ブランキ『革命論集』
- ルフェーブル『パリ・コミューン』
- アレント『暴力についてー共和国の危機』
- ライヒ『ファシズムの大衆心理(上)(下)』
- エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ『自発的隷属論』
- シモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』
- クラウゼヴィッツ『戦争論』
- ピエール・クラストル『暴力の考古学ー未開社会における戦争』、『国家に抗する社会政治人類学研究』
- 廣瀬純『闘争の最小回路』
- フランコ・ベラルディ(ビフォ)『NO FUTUREーイタリア・アウトノミア運動史』
- 稲葉振一郎『リベラリズムの存在証明』