「暴力」論関連

 

暴力階級とは何か: 情勢下の政治哲学2011-2015

暴力階級とは何か: 情勢下の政治哲学2011-2015

 

   

暴力論〈上〉 (岩波文庫)

暴力論〈上〉 (岩波文庫)

 

 別のなにかに置きかえることなく「暴力」そのものについて思考したい。しかし、暴力を非暴力化(ゼネスト、生権力、監視社会論等々)することなく、また単なる物理的な力と解する(暴力起源論、攻撃・防衛本能論はこちらに分類されるだろうか)のでもない仕方で、「暴力」とは何なのかを考察したものが以外に見当たらない。後者のソレル、ベンヤミン『暴力批判論』(また、アガンベン・シュミット)はとりあえず押さえておくとして、廣瀬さんの新刊をまずは足がかりにしてみたい。

 

同時に、「暴力」の対義語を「正義」と取れば、デリダフーコーをはじめとする一連の正義論も参考になるだろうし(そう考えると、「正義」もまた、何かによって代表したり置換することなくそれ自体について思考するのが困難なものだ)、ブランキズム、ロシア革命史、パリコミューン、スターリニズムファシズム、大衆論(ライヒ、ボエシ)、戦争論クラウゼヴィッツ、クラストル)「戦争機械」(ドゥルーズガタリ)に関する勉強を要する。とまれ、以下、今思いつくままに文献メモ。