夏風邪ひき、さらに購入。


ミッシェル・フーコー、『フーコーコレクション3言説・表象』(小林康夫ほか訳、2006年、ちくま学芸文庫)より。

「十九世紀に形成された、弁証法的と言ってもよい諸概念の多くが放棄」され、歴史学そのものが変容をこうむった。それによって歴史学においては、歴史を単に直接的、普遍的な因果関係によって規定するのではなく、「ずっと多くの数の関係のタイプや結びつきの様態が、歴史分析に導入され」ることになった。

こうして、たぶんはじめて、記号、痕跡、制度、実践、作品といったかたちで時間の流れのなかに推積されてきた素材の総体が対象として分析されうることになったわけです。(81ページ)


その具体的動向のひとつとして挙げられていたのが、『資本論を読む』冒頭のアルチュセールによる「歴史という概念の実に見事な批判と分析」であった。



ということで、