雑感

授業準備に追われ、追われ、まったく博論が進みません。とりあえず、日々の記録を付けておこうと思います。

阪大の講義(あと二回)では、拒食症を含む精神疾患を、いかに精神医学的、社会科学的、家族主義的枠組みから切り離し、それ自体を肯定的に取り出し得るのか、ひるがえって、最終的に患者への医療的介入を是認してしまう「健常者」の「倫理」とはどのようなものなのかを明らかにしようと試みている。その一環として、読んでいたもの。レインのキングズレイン・ホールでのある女性患者のエピソードが非常に感動的であった。レインを真面目に読んだことがこれまでなかったが少し見方が変わった。

  • Jules Vuillemin, Physique et métaphysique kantiennes, Paris, PUF, 1955

冒頭をほんのほんの少しだけ(手元にあるのは1987年の第二版)。ジュリエット・シモンを読んでいて、ドゥルーズによる知覚の予料の議論に関わるため。しかし、フランスウィキベディアにヴュイユマンの詳細な記載があって驚いた。